なぜゴリラ・ゴリラ・ゴリラ?ゴリラの学名の意味。
雑学等で「ニシローランドゴリラの学名がゴリラ・ゴリラ・ゴリラである」というのはまぁまぁ有名な話。
ゴリラが3つも続くのはすごい不自然であり、一度聞いたら覚えてしまう。
なんでそうなるの?その疑問に答える。
ゴリラ分類
ゴリラはアフリカの赤道付近に生息している。ゴリラは大まかに2種に分類でき、主に西側に住むのが「ニシゴリラ」、主に東側に住むのが「東ゴリラ」である。そしてさらに、各々2種類に分類可能である。以下が分類樹形図。 今回、対象となるニシローランドゴリラは、ニシゴリラの1亜種である。

学名の決まり方
学名の決め方をさらっと見てみる。学名の命名規則は「国際動物命名規約」に基づくようだ。本規約の「章2.動物の学名の語数 条4・条5」を参照し要点を抽出するとこんな感じ。- 種よりも高い階級の学名は、一語で大文字。
- 「種の学名」 =「属名(大文字)+種小名(小文字)」。
- 「亜種の学名」=「属名(大文字)+種小名(小文字)+亜小種名(小文字)」
各々の種類の学名
上記の分類樹形図の各要素に対し、対応する学名が一つずつ存在する。その学名が、以下の青い吹き出しに記載されている。
ニシローランドゴリラは亜種であり、亜種の学名は先述したように「属名+種名+亜種名」。各々の名前は以下。
- 属名 = Gorilla
- 種小名 = gorilla
- 亜種小名 = gorilla
もうお分かりであろう、つまり、ニシローランドゴリラの学名は「Gorilla,gorilla,gorilla=ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ」となる。なぜ全てゴリラという名前にしたのかは、命名した人の意図・考えに依存するので不明だが、ゴリラ・ゴリラ・ゴリラとなる理由はこういうことのようだ。